学力教育 ACADEMIC ABILITY

学力とは、知識の量と「自分で課題を見つけて考え、解決する力」の総合力です。主体性を持って学習を計画的に進め、コミュニケーション能力を磨けば、自分自身を客観視する社会性が備わります。中高の6年間は、社会に出るための基礎を作る大切な時間です。すべての教科の学びは、激動する時代を生き抜くための知恵となり、「たくましい人間力」を育てます。

国語

国語の学び

国語はすべての思考力の原点です

友達と話をするとき、勉強をするとき、本を読むとき、そして物事を考えるとき。私たちはいつも日本語を使っています。国語はすべての基礎であり、あらゆる教科の学力向上につながる教科です。これからの時代、さまざまな国籍の人と触れ合う機会が多くなります。国語の学力を十分に蓄えておけば、他の言語や考え方を理解する力が培われるだけでなく、主体的に自分の考えを構築し、表現する力が養われます。日常における思考力に幅や深みが生まれ、心を成長させる国語教育に主眼を置いています。

特色ある取り組み

「小論文講座」の特色ある取り組み
思考力と表現力を身につけるため、本校では「小論文講座」を積極的に実施しています。「日本は公用語を英語にすべきか」など、答えの出にくいテーマに対し、800字程度で意見をまとめる学習です。自分としっかり対話をしながら意見を組み立て、論理的に伝わる書き方を学ぶ一方で、生きた言葉や的確な語彙、正しい漢字が使えるよう、基礎的な語学力の強化にも努めています。
能動学習で、読み取る力を養う
文章を読み取る力は、本文を繰り返し読んで理解し、論理的な考え方を地道に積み上げることで育ちます。国語のアクティブ・ラーニングでは様々な解釈が可能な問いに対してグループで話し合い、発表を行います。根拠を探す力、互いの意見を認める力、筋道を立てて話す力を意識した学習法により、中3で高校生に引けを取らない国語力を習得できます。
文学作品を通じて学ぶ、自己成長
中1からの6年間は多感な時期です。たくさんの文学作品に触れることで、日常の中だけでは想像できない、さまざまな現実の感じ方や価値観の違いを知り、他者とは異なる自分自身の個性や、多くの発見を伴う自己成長が導かれます。将来の大学入試では、論理的な思考が問われると予想されています。多くの作品に接することで、自分らしい意見を言葉として発言し、表現する力を体得できます。

6年間のカリキュラム

古典授業の早期着手

本校では、中1の早い段階から古典に慣れ親しめるように、全学年合同の「百人一首大会」を行っています。去年の優勝者は1年生。年齢に関係なくゲーム感覚で楽しむことができるため、古典への苦手意識がなくなり、スムーズに授業へ取り組めるきっかけを作っています。中2では漢文の学習を取り入れ、中3では古文の文法を本格的に学んでいきます。中学の3年間でしっかり古典に触れることで、高1からさらに高いレベルの学力を目指すことが可能となります。

学年首位を譲らない先輩たちの高い学力
先取り教育で、中3から古典を学習してきた内進生の先輩たちの成績は、飛躍的に伸びています。高校進学後のベネッセ模試において、7月から11月、1月と学年トップを譲っていません。本校で学んだ成果が、確実に実を結んでいる証です。
TEACHER'S MESSAGE
国語 嶋津 智絵 Tomoe Shimazu

国語の力がたくさん蓄えられれば、 新しい知識や知恵もどんどん身につきます。 みなさんのなかにはグローバル社会を見据えて、これから多くの言語を習得しようと思っている人がいるのではないでしょうか。しかし、思考の基盤をなす母語がままならないと、他の言語も身につきません。だからこそ、中学生のうちに言語力をしっかりと鍛えていく必要があります。言葉を知ることで考えに深みが増し、未来への道筋が見えてくるはずです。

数学

数学の学び

自分の力で考えることから始まります

数学に苦手意識を持つ生徒が少ないのが本校の特徴です。生徒たちは授業を通して「わかるようになりたい」という前向きな気持ちを自然と育みます。問題を解く過程そのものを楽しみ、主体的にチャレンジできる雰囲気作りのために、教師は全力でサポートします。積極的に質問し、自分の力で理解しようとする生徒の成績は、中高の6年間を通して必ず伸びていきます。同時に、考え抜く訓練を繰り返し行うことで、直面するさまざまな問題解決への道を切り開く、たくましい知恵が養われます。

特色ある取り組み

宿題の3ステップで、着実な学力向上へ
宿題においても「自分で考えること」を重視します。宿題の3ステップ「自力で解いて提出→答え合わせをする→間違えた問題は再度、解き直す」を着実に積み重ね、数学的な思考力を鍛えることで、やがて解き方を自分で導き出せるまでに成長します。飛躍期には日常生活に起こり得る身近な問題に挑戦することで、正誤だけを確認する受験用の学習ではなく、あらゆる課題に立ち向かえる能力を育てます。
公式やグラフの見方など、基礎学習の徹底
基礎学力なくして数学の勉強は成り立ちません。基礎期では基本の解き方や公式の意味、グラフの見方などを丁寧に反復し、発展期以降の応用学習へとつなげます。また、図形やデータを視覚的に理解するために、ICTを効果的に活用しています。幾何や代数を視覚的に学べる動的幾何ソフト「GeoGebra」を利用したアクティブな授業など、生徒たちの学習意欲を刺激する工夫を行っています。
考え合うことで、磨かれる真の数学力
集団の中で考えを発言して意見を聞き、また新たな考えを生み出すアクティブ・ラーニングは、応用力が求められる現代において有効な学習方法です。グループでの討論を通して論理的思考が備わり、公式や解法を比較し合うことで、解答にいたるまでのさまざまな道筋を見つけ出す力を養います。数学の根幹に触れ基礎概念をしっかり理解することで、記述式の問題に対しても、解法を導き出せる、真の数学力が身につきます。

6年間のカリキュラム

余裕を持った細かな学習指導日程

朝の20分を活用したSタイムでは、興味・関心を促すための導入授業を行います。学習テーマについてじっくり考えることで、生徒は数学を身近に感じることができるので、数学の授業が効率的なものとなります。夏期・冬期・春期講習では発展的な問題演習を行い、学力の大きなレベルアップを図るなど、細かく到達度を見ながら成績向上を目指します。また、中3では、高校内容の授業へと移り、余裕をもって大学受験の準備を進めていきます。授業時間を多く確保し、丁寧に指導できることも中高一貫校ならではのメリットです。

主要3科目のなかでも高得点が望める
本校の1期生(現在高2)の数学の偏差値は、中学入学時から比べ、大幅にアップしています。高い学力の伸びをマークしているのは、徹底した基礎学習と先取り教育の結果です。 苦手意識を持ちやすい数学だからこそ、みんなで楽しみながら勉強に取り組める学習方法や、仕組み作りを行っています。当たり前のことをコツコツと積み上げ、平均偏差値を上回る成果へとつなげています。
TEACHER'S MESSAGE
数学 大塚 茜 Akane Otsuka

数学に前向きな生徒が多くて驚いています。さらなる学力アップに期待しています。 本校には数学を肯定的に感じている生徒が90%もいます。この嬉しい声に応えるためにも、さらに学力向上させたいと思っています。解法を文章で書いて答えを導く、得点の取りにくい記述式の問題でも、細部まで添削し、相手にわかる書き方が身につくまで教えます。まだ数学苦手だなと思う人がいれば、ぜひ質問に来てください。一緒に成績を伸ばし、好きな教科にしましょう。

社会

社会の学び

広い世界で、生きる術を見出す

社会科の本質は、世の中を広く理解し、生き抜く術を身につけること。そして、学習を通じて日本人のアイデンティティーを見つけ出すことと言えます。ひとりの人間として社会を創造する力を育て上げるためには、憲法や地形、風土、歴史など、日本という国をたくさんの角度から学ぶ必要があり、それは同時に多様な価値観が共存する世界全体を知ることにもつながります。グローバル社会の一員として活躍するこれからの世代にとって、社会科は自己形成のための重要な教科のひとつです。

特色ある取り組み

柔軟な思考力が育つディベート
肯定側と否定側に分かれ、説得力を競うディベートを社会科学習に導入しています。授業では「江戸幕府は開国を進めたほうが良かったか」や「EU離脱に賛成か」といった、生徒たちが興味を持つテーマを掲げ、グループ同士で議論を行います。異なる時代や国、対立する意見を持つ人の気持ちになって想像力を働かせることで、柔軟かつ多様な考え方ができるようになり、歴史や政治への興味が一層深まります。
ICTを使ったアクティブ・ラーニング
ICTを使った授業は、社会科を好きになるきっかけを与えてくれます。特に地理などではiPadを活用して情報を集め、まとめて発表するアクティブ・ラーニングを行っています。主体的に情報を収集して精査し、みずから作成した資料を用いて、相手に伝わるプレゼンテーションを実施するまでの一連の流れは、学習の本質的な楽しさを教えてくれるうえに、物怖じしない表現力を養います。
必ず教科書に立ち返る学習
社会科の楽しさをICTで直感的に学ぶことはもちろん、学力定着のためには必ず教科書・資料集に立ち返りながら学習を進めていきます。教科書・資料集は覚えるべき内容の宝庫です。日常のニュースや社会の仕組みから感じる疑問を照らし合わせることで、社会科という教科そのものを体系的に捉え、歴史的事象や事実を読み解く力を習得します。

6年間のカリキュラム

積極的に学び、考え、発表するチカラの育成

中高一貫校の特色である6年間の教育期間を活かし、幅広い分野についてじっくりと学びます。中1では地理、中2では歴史、中3では公民を学習し、時間をかけて思考力、判断力を養います。中学3年間は詰め込み式の学習は行わず、探求や考察を中心に据えた指導法で、確実に学力を定着させていきます。地名の漢字書き取りをはじめとした基礎固めを行い、歴史のなかで憲法の成り立ちを学ぶ。社会で活躍する一員を育成することが、本校の社会科学習において目指すゴールです。

[ディベート]多様化する社会で、論理的に物事を考える基礎を築く
たとえば「日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。」といった論題に対して肯定側と否定側に分かれて第三者である審判を説得する競技です。勝敗の決め手は、相手を強い言葉でねじ伏せることではありません。膨大な情報の中から自分の主張を裏付けるエビデンス(証拠資料)を集め、それらを論理的に組み立てる論理構成力や、それを正しく相手に伝える表現力、相手の反論にしっかり耳を傾け、相手と自分の議論を比較したうえで自分の議論が優れていることを納得させる表現力が求められます。こういった思考を通して生徒は多角的な物の見方、プレゼンテーション能力、論理的思考といった社会で活躍するための能力を身につけます。本校では部活動として2年前に「英語部 ディベートチーム」を設立。第21回全国中学・高校ディベート選手権においてベスト16を獲得しました。
TEACHER'S MESSAGE
社会 加藤 歩樹 Ayuki Kato

家族と一緒に楽しみながら取り組み、 思い出を作れる教科が社会科です。 先日、生徒から「歴史の授業で習った史跡を訪れました」という話を聞きました。興味を持った場所へ足を運ぶことは学習意欲の賜物であり、家族で社会科について会話をしていることを嬉しく感じました。社会科の家庭学習は、家族と一緒に取り組めるという利点があります。泉のように湧き出る好奇心を支えることで、学力の向上に必ず結びつくはずです。

理科

理科の学び

小さな疑問が高い学力を生み出す

「なぜ雨が降るのだろう」「なぜ息ができるのだろう」。私たちは自然界に生きていながら、その成り立ちや法則を知らないことが多いものです。本校では、身近な現象をきっかけに理科の面白さを伝える魅力的な授業を行っています。日頃から小さなことに疑問を持つ生徒を高く評価し、自分で考察する楽しみを重視することで、生徒たちの探究心を刺激します。また、理科はトライ&エラーを最も体感できる教科でもあり、授業を通して得られる経験や思考方法は、やがて高度な学力を生み出す土台となります。

特色ある取り組み

実験から学ぶ数々の教え
理科の実験には多くの能力が求められます。安全管理の徹底からはじまり、時間内に物事を進める計画性や、互いに協力し合うための社会性など、チーム内での役割分担や行動が主体的なコミュニケーションを育みます。また、実験結果に誤差が発生した際には、教科書通りにならない実験の難しさに気付くはずです。目の前の壁を試行錯誤して乗り越える体験を通して、自己の成長を必ず実感できます。
ICTを使った自由研究
肉眼では観察できないミクロの世界や、地核の動きを学ぶときなどにICTは役立ちます。実際に起こっている現象を視覚的に理解し、調査学習に活用することで、理科への興味を強く喚起します。その集大成が夏休みの自由研究です。本校では積極的にICTを利用した自由研究を推奨しています。動画やイラストを駆使し、優れた考察力で生徒たちが発表を行う姿は、素晴らしい学習の成果といえるでしょう。
答えを導き出す喜びと驚き
理科の場合、実験そのものがアクティブ・ラーニングと考えられますが、通常授業でも多くの取り組みを実施しています。小テストを生徒たち自身で作り、作成者本人が解説することで、答えと解法を学ぶ授業はその一例です。既に指導した問題の解き方ではなく、違う解き方を表現しようと試みる姿勢が見られ、新しい解き方を応用する生徒も現れます。答えを導く喜びと、驚きを感じられる工夫を行っています。

6年間のカリキュラム

自分で考え、問題を解く力を引き出す指導方法

中1で実験から理解できる単元、中2は理論的な単元を履修し、中3では高校理科の内容に入ります。常に先取りの学習をすることで、高3では大学受験に向けた演習に時間をかけることができ、志望校別の授業を展開していきます。また、将来の大学入試改革の予想と合わせて記述式の指導に力を入れており、中学生のときから自分で考え、問題を解く力を引き出す授業を行っています。授業数が多いため、学習進度に合わせて質問の質も高くなり、思考力の基盤をしっかりと築き上げます。

ロボット制御部
ロボット制御はプログラム通りに動かす面白さがあります。動作を段階的に見て確認し、組み立て、プログラムを描く工程を積み重ね、理想の形に仕上げます。昨年、経済産業省・横浜市教育委員会後援の「宇宙エレベーターロボット競技会」に出場しました。ロボットは開発までが苦難の連続であり、完成したロボットを手に出場を果たせたことは、大きな成果です。 当面の開発目標は自転車をこぐロボットを作ること。バランスを保ちながら左足と右足を交互に出すプログラミングは、中学生にとってハイレベルな課題です。ゴールに向けて一歩ずつ楽しみながら、自分たちの考えを形にすることを目標としています。
TEACHER'S MESSAGE
理科 渡辺 達矢 Tatsuya Watanabe

目に見える成長を感じられるのが 理科学習の素晴らしさです。 月に1回、理科の時事ニュースや授業内容に関する記事を集めた「理科新聞」を発行しています。毎月心待ちにしてくれる生徒もいて、iPadを持ち歩きながら校内外問わず、どこでも取材をしています。新聞は共有データとしてアップロードし、ICT授業に利用します。また、実験では3人1組の少人数でグループを作り、積極性を引き出す雰囲気作りを行っています。