Educational Reform

スマートフォンの普及やビッグデータ、人工知能(AI)の社会実装をはじめ、技術革新はいままでにないスピードで進んでいます。グローバル化の波もこれまで以上に進展していくことが予想されます。10年前では考えられなかったような激しい社会変化を感じずにはいられません。生徒たちが学校で学ぶことは、社会と切り離されたものではありません。VUCA の時代(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)を見据えて、生徒たちがこれから生きていくために必要な資質・能力を身に付ける教育が高校では必要です。
学力の 3要素である「知識と技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」をバランスよく育成するため、学習指導要領の改訂や高大接続改革への取り組みが文部科学省主導で始まっています。

西武台では
新しい学びのための取り組みが
すでに始まっています

様々な教育改革に対応し、新しい学びを取り入れるためには情報インフラの整備が必要となってきます。西武台では、校内の Wi-Fi 環境の整備や電子黒板などの導入がすでに完了しています。そして、この基盤を基に ICT 機器を活用し、グループワークを中心としたアクティブラーニング型の授業やプレゼンテーションの授業、インターネットを活用したeラーニングなどの取り組みが始まりました。今後はこれらの取り組みを加速させることで、従来の講義型の授業だけでなく生徒が主体的に学びを身に付けていけるような教育を目指していきます。

ICTInformation &
Communication Technology

ICT環境の整備

校内のICT 環境を整備し、生徒が一人一台持つ iPad を活用することで、アクティブラーニング型の授業や、eラーニング等の「新しい学び」を実施しています。また、今後の大学入試に必要とされる eポートフォリオへの対応や、教員から生徒・保護者への連絡ツールとしてもICTを活用しています。さらに、新型コロナウイルスの流行期には、全校生徒に時間割通りの双方向型オンライン授業を実施しました。

ICT環境の整備
Active Learning

アクティブラーニング型授業

西武台ではアクティブラーニング型の授業を積極的に取り入れています。この授業は生徒が自分でまとめたレポートを発表したり、グループワークで話し合ったりするものです。複数の生徒が協力し合って行う授業は、一人で行う学習よりも効果が高く、より理解を深め、主体的に学ぶ力を身に付けることができます

アクティブラーニング型授業
Presentation

プレゼンテーション

いまの社会で活躍するためにはプレゼンテーション能力を欠かすことはできません。自己表現や意思伝達の力をつけることを目的にプレゼンテーションを授業に取り入れています。例えば、修学旅行事前学習。沖縄の観光や食文化などの中から生徒が自分でテーマを設定し、調べ、考え、資料をまとめ、研究成果を学年の生徒の前で発表します。

プレゼンテーション
e-Portfolio & e-Learning

eポートフォリオ・eラーニング

授業・学習支援プラットフォーム「Classi」やインターネット学習教材「すらら」を導入しました。iPadを利用して、WEBテストの配信や学習動画の閲覧を可能とし生徒の自学自習を支援します。また、「Classi」のポートフォリオ機能を活用することで、今後の大学入試で必要となる学習記録データの蓄積を行っています。

Class i / すらら
eポートフォリオ・eラーニング

休校期間中の取り組み
全クラス、時間割通りの双方向型オンライン授業の実施

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本校も臨時休校を余儀なくされました。
こうした中、本校では全クラスで時間割通りの双方向型授業を実施しました。
「Google Meet」を利用し、朝のHRでは生徒の状況確認やコミュニケーションを行いました。
その後は普段の学校生活と同様に、教科担当の先生がオンラインでいつも通りの授業を実施しました。
もちろん双方向型ですので、先生から質問されたり、分からないことがあれば質問をすることもできます。
本校が進めてきた「新しい教育に向けた取り組み」が、非常事態宣言下という未曾有の事態において、非常に大きな力を発揮しました。
こうした経験を活かし、今後も様々な取り組みをしていきたいと考えています。

インターネット教材「すらら」を活用して
英語の基礎学力がアップ

2019 年の春に入学した生徒から英語の自習支援として、インターネット学習教材「すらら」を導入しています。教員から配信された課題を解き 進めることで中学英語の学び直しをするものです。課題の達成率は100%と高く、特に英語を苦手としていた生徒への効果は顕著で基礎学力が確実に向上しました。当校ではベネッセのスタディサポート(試験)を年2回実施していますが、第1回(3月)と第2回(9月)を比較するとGTZ(学習到達ゾーン)が上のゾーンにランクアップしました。導入前の2018年の第1回と第2回の比較は横ばいでしたので、2019年、2020年と続けて導入の成果が表れています。

英会話に特化した
少数精鋭クラスを導入

昨年より火曜日の7限目に、英会話学校Berlitz(ベルリッツ)からネイティブの英語教師を招いて英会話に特化した授業を行っています。ベルリッツのノウハウを活用した英会話の授業をレベルに合わせて2学年で6つのクラスに分け、中高一貫コース、特進Sコースを対象とし、また英検準2級以上取得者の中からも希望者には参加の機会が与えられています。資格試験、特に英語に関するものは今後その必要性が高まっていきます。そうしたニーズに応えるとともに、英語に対する生徒のモチベーションを高める取り組みになっています。

アクティブラーニングの手法を
教員にもコーチング

電子黒板を活用したアクティブラーニング型の授業の導入は着々と進められていますが、教員側は様々な模索を行いながら進めています。そこで、昨年より教員へのコーチングも始まりました。他校からアクティブラーニング型授業に対して十分なノウハウを持つ講師を招いて、電子黒板の有効的な活用法や「Classi」、「Google Classroom」、パワーポイントを実際の授業で活用する場合の実践的な使い方などをコーチングしてもらっています。

十文字学園女子大学との
高大連携に関する協定を締結

2017年10月3日、学校法人 十文字学園 十文字学園女子大学との高大連携に関する協定の締結式を執り行いました。 教育、研究、社会貢献に係る交流・連携を通して、本校教員の資質向上、アクティブラーニングやその評価方法の研究やICTを活用した授業のさらなる発展的な取り組み等を目的としています。
今後の連携を通じて、本校における教育のさらなる活性化が期待されています。

締結式の様子 (十文字学園女子大学にて)
締結式の様子 (十文字学園女子大学にて)

※ 高大接続改革に関する情報は、2018年3月時点のものです。

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