学力教育
国語
JAPANESE国語はすべての思考力の原点です
友だちと話をするとき、勉強をするとき、本を読むとき、そして物事を考えるとき。私たちはいつも日本語を使っています。国語はすべての基礎であり、あらゆる教科の学力向上につながる教科です。これからの時代、様々な国籍の人と触れ合う機会が多くなります。国語の学力を十分に蓄えておけば、他の言語や考え方を理解する力が培われるだけでなく、主体的に自分の考えを構築し、表現する力が養われます。日常における思考力に幅や深みが生まれ、心を成長させる国語教育に主眼を置いています。
多様な活動で読解力と表現力を養う
国語の教科書からは、「言語」だけではなく、それを取り巻く「思想」などについても学ぶことができます。一つの教材の中からたくさんの視点を見出すために、問いの答えを自分で探すことはもちろん、グループでの話し合いや発表も多く取り入れています。意見の根拠を探す力、互いの意見を認める力、筋道を立てて表現する力を意識した学習法により、豊かな言語感覚を培います。
ICT機器を用いて素早く思考を言語化
国語の授業では、iPadを用いて、思考・表現の支援を行っています。教員がアンケートツールを用いて生徒の意見を素早く集約し、共有する機会を設けることで、生徒の話し合いをより活発にしています。また、生徒が自分自身の授業の振り返りを行い、それらを蓄積する活動も取り入れています。日々の自分の思考を言語化し、その変遷を振り返ることで、生徒の客観的思考力を養います。
数学
MATHMATICS数学を通して論理的思考力を育む
本校の数学科で最も重視しているのは、与えられた情報や起きている現象から、あることがらを論理的に説明する力です。将来、「ある情報から何かの仮説を立て、検証し、最善策を考える」という場面はたくさんあるはずです。その中でいかに根拠が明確であり、論理の飛躍がないように筋道立てて考えることができるか、という論理的思考力こそが数学を学ぶことによって身に付けることができる力だと考えています。
教えあうことで、磨かれる真の数学力
数学科でのアクティブラーニングでは「先生」を増やすことにも取り組んでいます。教師から全てを教えるのではなく、授業の中で課題を解決できた生徒が他の生徒にヒントを出す先生役となります。先生役の生徒は、相手が理解できるように論理的に説明をすることで自分自身も理解を深めることができます。教えてもらう生徒は、身近な友人とコミュニケーションを取りやすい環境で疑問を解決し、技能を習得できます。数学の根幹に触れ基礎概念を丁寧に理解することで、記述式の問題に対しても、解法を導き出せる、真の数学力が身に付きます。
宿題の3ステップで、着実な学力向上へ
宿題においては「自分で考えること」を重視します。授業で学んだことをいかし宿題の3ステップ「自力で解いて提出→答え合わせをする→間違えた問題は再度、解き直す」を着実に積み重ね、数学的な思考力を鍛えます。基礎期では基本の解き方や公式の意味、グラフの見方などを丁寧に反復し、飛躍期には日常生活に起こり得る身近な問題に挑戦することで、正誤だけを確認する学習ではなく、あらゆる課題に自らの力で立ち向かえる能力を育てます。
理科
SCIENCE小さな疑問が高い学力を生み出す
「なぜ雨が降るのだろう」「なぜ息ができるのだろう」。私たちは自然界に生きていながら、その成り立ちや法則を知らないことが多いものです。本校では、身近な現象をきっかけに理科の面白さを伝える魅力的な授業を行っています。日頃から小さなことに疑問を持つ生徒を高く評価し、自分で考察する楽しみを重視することで、生徒たちの探究心を刺激します。また、理科はトライ&エラーを最も体感できる教科でもあり、授業を通して得られる経験や思考方法は、やがて高度な学力を生み出す土台となります。
実験から学ぶ数々の教え
西武台新座中学校では中学1年時に、実験を多くできるようなカリキュラムをとっています。中学1年で実験・体験を重視し、中学2年で思考・表現を重視し、中学3年で先取りも含めた実践を行うようにしています。中学1年のうちに実験をすることで、多くの能力を身に付けることができます。安全管理の徹底からはじまり、時間内に物事を進める計画性や、互いに協力し合うための社会性など、少人数グループにおける役割分担や行動が主体的なコミュニケーション能力を育みます。また、実験結果に誤差が生じることを目の当たりにした際には、教科書通りにならない実験の難しさに気づくはずです。目の前の壁を試行錯誤して乗り越える体験を通して、自己成長を必ず実感できます。
社会
SOCIAL STUDIES広い世界で、生きる術を見出す
社会科の本質は、世の中を広く理解し、生き抜く術を身に付けること。そして、学習を通じて日本人のアイデンティティを見つけ出すことといえます。ひとりの人間として社会を創造する力を育て上げるためには、憲法や地形、風土、歴史など、日本という国をたくさんの角度から学ぶ必要があり、それは同時に多様な価値観が共存する世界全体を知ることにもつながります。グローバル社会の一員として活躍するこれからの世代にとって、社会科は自己形成のための重要な教科のひとつです。
ICTを使ったアクティブラーニング
ICTを使った授業は、社会科を好きになるきっかけを与えてくれます。特に地理などではiPadを活用して情報を集め、まとめて発表するアクティブラーニングを行っています。主体的に情報を収集して精査し、みずから作成した資料を用いて、相手に伝わるプレゼンテーションを実施するまでの一連の流れは、学習の本質的な楽しさを教えてくれるうえに、物怖じしない表現力を養います。
必ず教科書に立ち返る学習
社会科の楽しさをICTで直感的に学ぶことはもちろん、学力定着のためには必ず教科書・資料集に立ち返りながら学習を進めていきます。教科書・資料集は覚えるべき内容の宝庫です。日常のニュースや社会の仕組みから感じる疑問を照らし合わせることで、社会科という教科そのものを体系的に捉え、歴史的事象や事実を読み解く力を習得します。